営内生活は、ルールが厳しいシェアハウス!?
自衛隊に入隊したら、最初の数年間は営内という場所で過ごすことになるでしょう。
もし入隊したら、どんなところに住むことになるのか、気になりますよね。
ここでは、営内とその生活について紹介します。
営内って何?どこにあるの?
営内とは、いわゆる自衛隊の寮です。
自衛官には、自衛隊法55条に定められている「指定場所に居住する義務」が課せられています。
実は、階級が2曹以上または既婚者以外は営内に住むことが法律で決まっているんです!
場所は基本的に基地または駐屯地内にあり、入隊すれば自衛隊の敷地内で寮生活をおくることになるでしょう。
また、だいたい3~6人での相部屋暮らしになります。
いわゆるシェアハウスですね。
営内者のメリット・デメリット
入隊してからほとんどの方は数年間、営内生活を送ることになります。
ここでは、空自ニキ(民間企業からの転職組)が感じた1番のメリット・デメリットをそれぞれ紹介したいと思います。
メリット「生活費がほぼ無料!」
家賃、光熱費、食費などなど。
ひとり暮らしする時に必ずかかるお金が、営内生活なら一切かかりません!
一般に10~15万ほどかかるであろう生活費がまるまる浮くことは、衝撃的だったのを覚えています(笑)
デメリット「外出に許可が必要」
世の中、「タダより高いものはない」という言葉があります。
実は、生活費がほぼタダなのは、裏があるからです。
自衛隊では、災害などがおきた時に任務として、自衛官が派遣されます。
その時の災害派遣の先遣隊=営内者というわけです。
そして、災害はいつおこるか分からないので、いつでも出動できるようにまとまった人数を確保する必要があります。
よって営内者が外出する際は、前もって隊長等に許可をもらわないといけません。
気軽に、「気分転換で外にでよう」なんてことは、残念ながら不可能です。
私みたいな、気まぐれな性格な方にとっては、かなりキツイと思います。(笑)
営内での私物は少ない方がいい
荷物が多い人は、営内にどれくらい置くことができるのか、気になりますよね。
ここでは、私物の持ち込める量や、それに関わる営内でのイベントを紹介します。
ロッカーと共用スペース
営内では、ひとりにつき一個のロッカーとベットが与えられています。
ルールとして、いわゆる「ちらかす」ようなことは出来ないので、ロッカーに入りきらない分はベット下に収納している隊員が多いです。
また、それ以上に収納しきれない荷物がある場合は「私物庫」という共用の倉庫にしまうことになります。
ロッカーは鍵付きなので、貴重品は普段そこにしまい、鍵は自分で管理します。
ちなみに私物庫も鍵がついていますが、共用で管理している感じです。
定期的な営内点検について
営内のルールが守られているかどうか、それを隊長等が確認するイベントが定期的におこなわれています。
このイベントを営内点検といい、点検をうける際は許可されている私物以外、おかたずける必要があります。
実施の間隔としては、季節の変わり目や隊長等が交代した時など、だいたい年5、6回ですね。
このとき、みんなが私物庫にものを押し込むので、出遅れるとしまう場所がなくなってしまいます(笑)
点検の準備の手間を少なくするためにも、物はあまり多くない方が楽だと思います。
盗難は存在する。残念ながら、、、
集団生活の中では、残念ながら盗難や窃盗が少なからずおきてしまうのもデメリットでしょう。
小さいものはライターや下着。
大きいものは金銭やゲーム機、ブランド品など、実際に空自ニキの身の回りでもおきていました。
(空自ニキの場合、同期のやつに下着とハンカチ、タンブラーを持っていかれました苦笑)
自衛隊では窃盗は必ず、懲戒免職です。
被害者にならない、加害者にはさせないためにも、貴重はしっかり管理しましょう。
まとめ
この記事では自衛隊の営内についてまとめてみました。
もし自衛隊に永久就職するなら、少なくても5年以上は営内生活することになると思います。
集団生活が合う合わないや、人によって感じるメリット、デメリットは違うと思いますが、参考になれば幸いです。