自衛隊の話

自衛隊の体力測定について/入隊前なのに運動ができなくても大丈夫!?

こんにちは!、元航空自衛官の空自ニキです。

自衛隊では年に1回以上、体力測定を実施します。特に教育隊では、この体力測定でいい結果を出すことが求められています。

これから教育隊に入隊する人の中には、運動が苦手だったり、体力面が心配だと思う方もいるでしょう。

かくいう私、空自ニキも運動音痴。入隊前はとても不安でした。

この記事ではそんな私の体験を交えながら、「自衛隊の体力測定と、教育隊の体力事情」について紹介します。

自衛隊の体力測定

自衛隊では、どこの部隊でも年度初めの4月に体力測定を行うことが多いです。

また教育隊では3月入隊だと、4月末と6月末の2回行われます。

成績やボーナスにも影響するので、いい結果を出しておきたいですよね。

種目は3つ+α

陸海空、共通している種目が以下の3つです。(ちなみに+αの種目が、陸海空それぞれあります。!)

①腕立て伏せ

②腹筋

③長距離走(3000メートル走)

腕立て伏せ、腹筋は2分間で何回できるか回数をカウントします。

注意すべきは、それぞれ「決められている姿勢」というのがあり、正しい姿勢で行わなければ回数をカウントしてくれません。

3キロ走は、純粋にタイムを計ります。

訓練してもすぐに結果がでない種目ですので、日々コツコツと練成することが大事なポイントです。

体力測定に落ちてしまった場合

体力測定では、測定結果によって級が存在します。

級は1級~7級があり、7級に満たない場合は級外という扱いです。

また、一番低かった種目の級が、その人の級になってしまいます。

ですので、まんべんなく練成をすることが大切になってきます。

部隊、教育隊それぞれ達成目標である級があります。(教育隊では7級、部隊ではほとんどが5級だと思います。)

この目標の級を達成できないと、成績の大幅ダウンは間違いなしです。

ちなみに、お給料にも響いてきます。

実は、自衛隊のボーナスには特優、優、標準、、、とランクがあるのですが、体力測定に落ちてしまうと優以上のボーナスが貰えなくなってしまいます。

特優と標準では30%も違います!。

ボーナスは年2回あるのでけっこうな差になってしまいますよね。

お給料アップのためにも、目標級はとっておきましょう。

教育隊の体力事情

最初は、まったく運動できなくてもOK

自衛隊に入隊するまでは、当然みんな一般人です。

高校、大学を卒業して入隊してくる人もいれば、民間企業から転職してくる人もいます。

入隊したばかりのころは、中には腕立て伏せが1回もできない人や腹筋が10回もできない人もいました。(空自ニキも腕立て伏せが1回もできなかったです。)

ですが、心配はご無用です!。

体力練成は毎日行うので、自然と筋肉はついていきます。

教育隊を卒業するころには、ほとんどの新隊員が級を取得できるようになっていました。

私を含めた低体力者たちも、みんな30回以上はできるようになっていましたので、最初から難しそうだと気にする必要はありませんよ。

教育隊での目標は7級

では、教育隊でどのくらいの回数、タイムを目標とすればいいのかを紹介します。

7級の記録がこちらです。

・男性の場合

 腕立て伏せ30回、腹筋35回、3キロ走15分26秒

・女性の場合

 腕立て伏せ16回、腹筋20回、3キロ走18分33秒

意外とそんなにハードルが高くないと感じる人も多いのではないでしょうか?

空自ニキのように、入隊するまで全く運動してなかった人は、この回数を目標にウォーキングから始めてみて下さい!

注意!教育隊での成績について

これまで、教育隊の目標級は7級だと説明してきましたが、教育隊ではさらに部隊とは違う成績のつけ方をします。

それは、1種目ごとの記録に、点数をつけているということです。

例として男性であれば、腹筋40回なら60点、80回なら92点みたいな感じですね。

苦手種目にひきずられて級が下がってしまっても、点数性でもあるので得意種目で挽回が可能になります。

最後まであきらめずに、一回でも多く記録を伸ばすことがポイントです!

まとめ

「自衛隊での体力測定の概要と、教育隊での体力事情」についてまとめてみました。

大事なポイントは、入隊時にあまり体力がなくてもなんとかなるということです(笑)。

これから入隊される方で全く運動をしてこなかった人は、ぜひこの記事を参考にしつつ軽い運動から始めてみて下さい!。